始祖ユミルの正体は哀れな【奴隷】だった…。フリッツ王家との関係は?

立ち尽くす始祖ユミル キャラクター考察
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全ての巨人の祖にして物語の最重要人物、ユミル・フリッツ。

伝説上の人物のように描かれていた彼女ですが、第122話「二千年前の君から」で具体的な半生が明らかになります。

最上位の巨人「始祖の巨人」を継承するフリッツ王家の偉大なる初代王…のように思われていましたが、その出自は意外なものでした。

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最初の巨人、ユミル

始祖ユミルと大地の悪魔
諌山創『進撃の巨人』第86話「あの日」より

言い伝えをそのまま受け取ると、始祖ユミル・フリッツがエルディアという国を興した初代の王だととらえることができます。

おそらくエレンたちの時代の人々はそう思っているでしょう。

しかし122話の描写からは、エルディアという部族はユミル以前から存在していて、フリッツはその族長の名前だったことがうかがえます。

そしてユミルはというと、もともとは王家どころか族長フリッツの所有する多くの奴隷のうちの一人でした。

エルディア族長フリッツ
諌山創『進撃の巨人』第122話「二千年前の君から」より

少女の頃に家畜の豚を逃した罪を問われて(真偽は不明)追放→狩りの標的とされ、逃げる最中に謎の生き物に憑依されます。

こうしてユミルは巨人の力を手に入れました。

初めて巨人になったユミル
諌山創『進撃の巨人』第122話「二千年前の君から」より

この時の巨人は力を九つに分ける前の巨人なので、超大型の大きさと女型の体格がはっきり出ています。

やはり九つの巨人すべての力を有していたのでしょう。ネタで書いた記事の内容がまさかの現実だったのかも…

>>>複数の巨人を継承すると…?最強の巨人の組み合わせを検証!

フリッツ王家が始祖の巨人を継承している理由

ユミルの巨人を利用して戦争をする
諌山創『進撃の巨人』第122話「二千年前の君から」より

巨人の力を手に入れたユミルを、族長フリッツは大いに活用したようです。

大人になったユミルに族長はお褒めの言葉を賜わります。

道を開き 荒地を耕し 峠に橋を架けた

我が部族エルディアはずいぶんと大きくなった

諌山創『進撃の巨人』第122話「2000年前の君から」より

この辺の事情はグリシャが解読(?)した古文書の通りですね。

その後、エルディアは古代の大国マーレを滅ぼしエルディア帝国として覇権を握ります。

巨人の力を得たフリッツ王家

そしてフリッツは続けます。

「褒美だ。我の子種をくれてやる」

ちなみにユミルは妻ではなく奴隷のまんまです。鬼畜フリッツ。

こうして生まれたフリッツとユミルの3人の娘が「マリア」「ローゼ」「シーナ」

ユミルは奴隷身分ですが、娘たちはフリッツの血を引いているので王女ということになりますね。

そして始祖ユミルの死後

娘たちに命じるフリッツ
諌山創『進撃の巨人』第122話「二千年前の君から」より

フリッツは3人の娘にユミルの力を継承させるべくユミルの死体を食わせます。

衝撃的すぎるシーンですね。。。

フリッツが「巨人能力者の脊髄液を吸収すると能力を受け継ぐ」という法則を知っていたとは思えませんが、なんとかユミルの力を失いたくない一心だったのでしょう。

見事ユミルの巨人を引き継いだ娘たちにフリッツは、

  • 子供を増やし続けよ
  • 娘が死ねば背骨を孫に食わせよ

と教えを残します。

こうして、ユミルの血を引く人間が巨人能力者の能力を受け継ぐ「ユミルの民」が生まれます。

エレンの時代では「ユミルの民=エルディア人」のような認識になっていますが、元々エルディア人は「ユミルの民」が誕生する以前から存在したのですね。

パラディ島の王政府の中枢にいた貴族たちの一部はこの「ユミルの民」ではないエルディア人の末裔だったと推測されます。

始祖の巨人のみがフリッツ王家に残った

九つの巨人の図
諌山創『進撃の巨人』第86話「あの日」より

始祖ユミルは死後に巨人の力を九つに分けたとされていますが、その経緯は明らかになっていません。

ユミルの意志か、偶然分けられたのか…

管理人は、ユミルは自らの意思で巨人の力を分割したのだと思っていますが、それは後ほど。

こうしてできた九つの巨人は、時代を経るごとに分散していきます。

おそらくは政略結婚なども関係していると思われます。

ヴィリー・タイバーの話によると「八つの巨人をもつ家が…」ということなので、分家として独立していったのでしょう。

こうして「始祖の巨人」のみがフリッツ王家に残されることとなりました。

なぜユミルはずっと奴隷だったのか?

ユミルをコキ使うフリッツ
諌山創『進撃の巨人』第122話「二千年前の君から」より

ここで、誰もが疑問に思えることがあります。

「なぜ始祖ユミルは圧倒的な巨人の力を持ちながら奴隷の身分を脱出しなかったのか」です。

これは推測でしかありませんが、答えは「ユミルが奴隷として生まれ育った」という境遇に原因があると思われます。

心理学で「学習性無力感」と呼ばれる現象があります。

鎖で繋がれた象

サーカスで生まれ育った象は、足を鎖で繋がれます。

大人の象なら余裕で引きちぎれる鎖でも、子供の象に断ち切る力はありません。

すると大人になっても「鎖は切れないもの」と思い込んで、脱出しようとする気持ちすら無くしてしまうのです。

奴隷としての人生しか知らなかったユミルには、まさにこの状況が当てはまっていたと考えられます。

ユミルの生涯を通して伝わる無表情と生気の欠如は、逃れられない奴隷としての人生への絶望感の現れでしょう。

まさかライナーよりもかわいそうと思える人物が現れるとは…

  • ユミルがもし自由身分の出身だったら…
  • フリッツ王がユミルの功績を認めて将軍などの地位につけていたら…

歴史は大きく変わっていたはずです。

では、ユミルは完全に抵抗する気持ちを持っていなかったのか?

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始祖ユミルは自由を求めていた?

巨人を一人で作り続けるユミル
諌山創『進撃の巨人』第120話「刹那」より

管理人としては、ユミルは心の奥底では自由を求めていた、と確信しています。

根拠は「進撃の巨人」の存在です。

その巨人はいついかなる時代においても

自由を求めて進み続けた

自由のために戦った

諌山創『進撃の巨人』第88話「進撃の巨人」より

進撃の巨人もまた、始祖ユミルから生まれた巨人です。

ユミルが本当に奴隷としての人生を受け入れていたなら、このような巨人は存在しなかったはずです。

さらに「進撃」のみがフリッツ王家やマーレの管轄に入らず行方不明になっていたこと。

始祖の記憶も能力も受け継いでいたはずのフリーダが「進撃」の未来を見る能力を知らなかったこと。

様々なことを考えると、ユミルは「進撃の巨人」に自由への希望を託していたのではないでしょうか。

いつか「進撃の巨人」の継承者が自分を開放しに来るのを待って、永遠のワンオペ巨人製造業務をこなしていたのだと思います。

このあたりの深い考察についてはまた後日…

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