魅力的なキャラクターでありながら物語序盤にて離脱してしまったアニが、ようやく復帰しました。
というわけで再登場のアニ・レオンハートの生涯を振り返っておさらいしてみましょう。
PR:日本最大級のマンガ(電子書籍)販売サイト【eBookJapan】
マーレ時代 父親と戦士候補生
アニの生い立ちも他の主要メンバーに負けず劣らず過酷なものでした。
マーレ人の家庭に生まれたようですが、「母親の浮気相手がエルディア人だった」ということが血液検査にて判明。生まれて間もなく捨て子となります。
収容所に入れられたアニを引き取ったのが外国から来たエルディア人の血を持った男でした。彼も「アニと似たような理由で」収容所に入れられたとのこと。
父親(養父)に格闘術を叩き込まれる
アニは父親となった男から彼の国の格闘術を教えられます。男の目的はアニを「マーレの戦士」にすることによって名誉マーレ人の特権を得ることでした。
とにかくアニを道具としての価値しかないかのように扱い、そして
恨まれたアニに片足をへし折られます。
悶絶する父ですが、後悔するどころかアニが素手で人を殺せるほどの力を持ったことを喜んでいました。
マーレの戦士に選ばれる
戦士候補生となったアニですが、生い立ちのややこしさもあって陰キャな性格となり、仲間ともあまりコミュニケーションは取らず孤立気味になります。
父親にとって自分は道具でしかないと悟り、己の生きる価値を見出せなかったようです。
それでもその能力が認められて女型の巨人を継承。ライナー、ベルトルト、マルセルとともにパラディ島の潜入作戦のメンバーに選ばれます。
こうして父から離れることとなったアニですが…
出発の当日、アニの父は膝をついて彼女に対するこれまでの仕打ちを謝ります。
「全て自分が間違っていた。戦士隊の地位も名誉マーレ人の称号も全て捨てていいから生きて帰ってきてくれ」と泣きながら懇願しました。
アニを自分の野望のために利用しようと思っていた男は、本物の父親となってしまったのです。
これをきっかけに、アニの生きる姿勢というのは少し変わります。
相変わらず無愛想ではありますが、命をなんとも思っていなかった以前と比べて生に執着するようになったのです。
憲兵団時代と女型の巨人
パラディ島潜入後は開拓地で2年を過ごし、その後は訓練兵→憲兵へと進みます。
ライナーとベルトルトが調査兵団に入ったのに対してアニだけは憲兵団を選んだ理由は二つ推測されます。
マーレから与えられた任務が始祖の巨人の奪還であるので、全員が調査兵団に入るよりも一人は中央に近い憲兵になる方が情報収集の面からも効率的です。
しかしアニの最大の目的は「生きて父の元に帰ること」でした。そのためマーレから与えられた任務に対してもライナーに比べて消極的な面が目立ちます。
兵士として
アルミンに対して「私はただ自分が助かりたいだけだよ」と語ったのは本心も混じっていたと思われます。
しかしコニーがピンチになった時には体を張って助けたりと、かりそめのはずの仲間に対しても情が移っているようでもありました。
ライナーのように戦士としての務めを…みたいな責任感はなかったので兵士と戦士の間での意識の混乱は見られませんが、かなりの罪悪感に苛まれていたようです。
それでも「生きて帰る」という確固たる目的を持ったアニは、後のヒッチとの会話で「取り返しのつかない罪を犯した」と言いつつも「父の元へ帰るためならまた同じことをやる」とも話しています。
女型の巨人として
第57回壁外調査では「女型の巨人」となって調査兵団に襲いかかります。
無敵かと思われるほどの戦力で兵団を圧倒しますが、エレンとリヴァイ班・ミカサの奮闘で辛くも撃退されます。
まあ相手が悪すぎましたね…
続いてストへス区で護送中のエレンを拉致しようと試みますが、アルミンはじめ調査兵団の策などにより敗北。
捕らえられそうになったところで水晶化の能力を発動させ、尋問から逃れます。
しかしこの水晶化はその後自分でコントロールができなかったようで、長い間戦線を離脱することになりました。
スポンサーリンク
水晶からの復活、そして「いつの間に…?」
物語も終盤、エレンが始祖の力を発動させたことにより世界の全ての硬質化が解除され、アニも水晶から解き放たれました。
かつての仲間たちとも合流し、暴走したエレンを止める戦いに加わったのですが…
最後の戦いに挑む飛行艇に乗るのを拒否します。
帰るべき場所だった父の生存が絶望的だったことで戦う意味を失い、最後くらいは穏やかな時間を過ごしたいとの思いでした。
そしてアニの意外な面も…
こうして戦線離脱したかに思えたアニですが、ファルコが獲得したと思われる飛行能力によって最後の戦いに参加するようです。
無事にアルミン達と再開し父の元に帰ることができるのでしょうか…
コメント